2025.09.29 【2025年10月号】メルマガ(借入金利息の計算方法)
今回のテーマは、「借入金の利息の計算方法とは?シミュレーションでの利息や返済金額の注意点を解説」です。
▼動画案内はこちら
視聴はこちら
■ はじめに ━━━━━・・・・・‥‥‥………
借入を検討する際、金利によって利息がどれくらいかかるのか分かりにくいものです。
実際に借りる前にシミュレーションを行い、計算方法や返済方法を理解しておくことが大切です。
■ 借入金の金利と利息とは ━━━━━・・・・・‥‥‥………
借入金の返済額は「元金+利息」で構成されます。
<金利>
借入金額に上乗せされる金額の割合
例:金利3%なら1年あたり3%が利率
<利息>
借入金額に上乗せされた金額
例:1万円を借りて1万1,000円返済なら
利息は1,000円(=金利10%)
※上限金利の範囲内で金融機関が自由に設定可能。
借入金額が小さいほど金利は高く、大きくなるほど金利は低くなる傾向があります。
■ 借入金の利息の計算方法 ━━━━━・・・・・‥‥‥………
<計算式>
利息 = 元金 × 利率 ÷ 365日 × 借入日数
(うるう年は366日で計算)
金利が「年〇%」と表示されていても、実際の利息は日割り計算で算出されます。
元金に利率を掛けると1年分の利息が求められ、それを365日で割って1日あたりの利息を計算し、借入日数を掛けることで最終的な利息額となります。
<計算例>
2,000万円 × 0.025 ÷ 365 × 1,095日 = 150万円
300万円 × 0.063 ÷ 365 × 1,825日 = 94万5,000円
■ 借入金の返済方法 ━━━━━・・・・・‥‥‥………
【一括返済】
借り入れた金額をまとめて一度に返済する方法。
利息を抑えられるメリットがありますが、資金調達のために借入した場合は資金が一気になくなるため、資金繰りが悪化すると黒字倒産のリスクがあることも念頭に置いておきましょう。
【分割返済】
借入金を分割して返済する方法で、次の2種類があります。
(1)元金均等返済
<計算式>
(2)元利均等返済
<計算式>
■ 金利や利息の注意点 ━━━━・・・・・‥‥‥………
◎適用金利がいくらか
◎返済計画は考えているか
■ 利息計算にシミュレーションツールを活用する ━━━━・・・・・‥‥‥………
インターネット上には、借入金額・金利・期間を入力するだけで、毎月の返済額や利息、残高を自動計算できるシミュレーションツールがあります。
計算の手間が省け、返済計画を立てる際に便利に活用できます。
ただし、シミュレーション結果には手数料や諸費用は含まれないため、実際の総支払額とは異なる場合があります。
正確な返済額を知りたい場合は、必ず金融機関に直接確認しましょう。
■ 最後に ━━━━・・・・・‥‥‥………
手元のキャッシュを補充するために借入は重要ですが資金繰りを改善するには、自社の財務状況を細かく分析し、今後の経営に対する判断をすることが重要です。
まずは当事務所までご相談ください!